突然、介護生活が始まった。

今から１０数年前ですが、父の様子が変だったので、母に尋ねるとその理由がわかりました。

今で言う「認知症」がかなり進んでいるということでした。

当時父は腎臓疾患で治療が必要で、数日後に入院することになっていました。

入院の日、車で病院まで送って行き、手続きを済ませ自宅に戻りました。

その日に夜、病院から連絡があり、退院してください、とのことでした。

理由を聞くと、夜中に院内を徘徊するというのです。

翌日、父を病院まで迎えに行き、腎臓の治療は通院ということになりました。

現状、父は普段の正常な状態と認知症の状態が交互に訪れているようで、これ以上認知症が進行しないことを願っていました。

しかし、願いとは裏腹に父の症状は悪くなる一方で、もともと膝が悪く我が家の２階には上がって来たことが無かったのに、その夜は突然現れてびっくりしました。

階段や台所でケガをしないように、父の部屋にカギを付けトイレ以外行けないようにしました。

それでも心配な為、父の部屋の隣の部屋で家族が交代で寝ることになりました。

こんな生活がいつまで続くのかと、家族でよく話し合ったものでした。

あとから聞いた話ですが、「病院に入院すると認知症の進行が速い」と・・・。

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